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【酪農用 殺ウイルス・殺菌消毒薬】パコマL(1L)

乳房炎対策 消毒 感染症の対策などに パコマL

0円の表示にはなっていますが、この医薬品は株式会社NOMADOC獣医師からの処方が必要です
ご入用の際はNOMADOC獣医師 荒井亜紀までご相談ください。
代金(送料・手数料を含む)につきましては後日株式会社NOMADOCより請求書を発行いたします。


【成 分】
[100mL中]
〔モノ、ビス(塩化トリメチルアンモニウムメチレン)〕-アルキル(C9-15)トルエン水溶液(50%) 20g
〔モノ、ビス(塩化トリメチルアンモニウムメチレン)〕-アルキル(C9-15)トルエンとして10g〕

【効能・効果】

Ⅰ 畜産領域 
(1)畜・鶏舎の消毒
(2)搾乳器具・ふ卵器具の消毒
(3)豚・鶏体の消毒
(4)乳房・乳頭の消毒
(5)種卵卵殼の消毒 

Ⅱ 家畜診療領域
(1)家畜診療・繁殖用器具器械の消毒
(2)外傷部位の消毒
(3)手術部位の消毒 

【用法容量】
Ⅰ畜産領域

1.畜・鶏舎:有効成分として0.005~0.02%(パコマLとして2,000~500倍希釈)となる水溶液を床面又は壁に適量散布するか又は舎内空間に適宜噴霧するか又は同濃度の水溶液で洗浄若しくは清拭する。

2.効果が認められるウイルス類を対象とした畜・鶏舎:有効成分として0.0125~0.02%(パコマLとして800~500倍希釈)となる水溶液を床面又は壁に適量散布するか又は舎内空間に適宜噴霧するか又は同濃度の水溶液で洗浄若しくは清拭する。

3.搾乳器具・ふ卵器具:有効成分として0.005~0.02%(パコマLとして2,000~500倍希釈)となる水溶液を適量散布するか又は同濃度の水溶液で洗浄若しくは清拭する。

4.豚・鶏体:有効成分として0.005~0.02%(パコマLとして2,000~500倍希釈)となる水溶液を豚・鶏体に直接噴霧する。

5.乳房・乳頭:有効成分として0.005~0.02%(パコマLとして2,000~500倍希釈)となる水溶液で清拭又は洗浄する。

6.種卵卵殻:有効成分として0.005~0.02%(パコマLとして2,000~500倍希釈)となる水溶液に5分間浸漬する。
 
Ⅱ家畜診療領域

1.器具・器械:有効成分として0.025~0.2%(パコマLとして400~50倍希釈)となる水溶液で30分間以上浸漬するか又は清拭する。

2.外傷部位:有効成分として0.005~0.1%(パコマLとして2,000~100倍希釈)となる水溶液で適宜湿布、清拭又は洗浄する。

3.手術部位:有効成分として0.005~0.1%(パコマLとして2,000~100倍希釈)となる水溶液で適宜清拭又は洗浄する。

(1)本剤を豚、鶏体に直接噴霧後、下記の期間は食用に供する目的で出荷等を行わないこと 豚・鶏:2日間 

【使用上の注意】

 【一般的注意】

(1)本剤は効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。

(2)本剤は定められた用法・用量を厳守すること。

(3)本剤を豚・鶏体に直接噴霧後、下記の期間は食用に供する目的で出荷等を行わないこと。    
  豚・鶏:2日間

    【使用者に対する注意】

(1)散布または噴霧中には、マスク、ゴーグル、ゴム手袋等の保護具を必ず着用し、薬液を吸い込んだり、眼や皮膚に付着しないように注意すること。万一皮膚や眼についた時は水でよく洗い落とし、医師の診察を受けること。

(2)消毒作業をする際は換気に十分注意すること。密閉した畜鶏舎での作業や長時間にわたる連続作業は避けること。

(3)本剤または本剤の希釈液を誤飲しないように注意すること。万一、誤飲したときは、直ちに嘔吐して、医師の診察を受けること。また、誤用の危険性があるため、食品用の容器に小分けして使用又は保管しないこと。

(4)アレルギー体質者等で、発赤、掻痒感等の過敏症状が現れた場合には、直ちに使用を中止すること。

(5)使用後は手指等を水でよく洗い、よくうがいをすること。

    【対象動物に対する注意】

2 副作用

(1)副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。

(2)豚・鶏体への噴霧により眼粘膜等を刺激することもあるので、注意して使用すること。

(3)乳房・乳頭の消毒により皮膚等を刺激することもあるので、注意して使用すること。

    【取扱い上の注意】

(1)希釈液を調製する場合は、次のことに特に注意すること。

 (ア)希釈液は使用の都度調製すること。
 (イ)薬液槽等の容器に希釈用水を用意し、本剤の必要量を計量カップ等で換算の上容器に入れ、撹拌棒等を使いよく撹拌すること。(直接手指でかき混ぜないこと。)
 (ウ)鉄、亜鉛、ブリキ等の金属容器によっては腐食することがあるので、プラスチック製またはステンレス製の容器等で調製すること。
 (エ)調製に使用する容器は、あらかじめ十分に水洗しておくこと。

(2)本剤または本剤の濃厚希釈液が皮膚、眼、飲食物、飼料、被服、小児のおもちゃ等に直接かからないように注意すること。万一、皮膚や眼に付着した場合には、水でよく洗うこと。

(3)本剤は,油脂や他の薬品類と直接接触させないこと。また、殺虫剤や他の消毒剤と混用しないこと。

(4)鉄、亜鉛、ブリキ等は腐食させることがあるので、注意して使用すること。

(5)有機物質等(家畜の排泄物、血液、牛乳等)は消毒効果に影響を与えるので、希釈液中への混入は避けること。また、使用前にはできるだけ水洗を行い、特に畜鶏舎の床等はブラシ洗いした後に消毒を行うこと。

(6)本剤または本剤の濃厚希釈液が植物に直接かからないようにすること。

(7)使用済みの容器は、地方公共団体条例等に従い処分すること。

(8)本剤を廃棄する際は、環境や水系を汚染しないように注意し、地方公共団体条例等に従い処分すること。

    【保管上の注意】

(1)小児の手の届かないところに保管すること。

(2)本剤の保管にあたっては、品質を保持するため、直射日光、高温及び多湿を避けること。

(3)誤用を避け、品質を保持するため、他の容器に入れかえないこと。

    【その他の注意】

(1)散布または噴霧に用いた器材は、作業終了後よく水洗すること。

(2)消毒後の搾乳器具は、牛乳中に薬剤が混入しないよう十分に水洗すること。

(3)消毒後の乳房・乳頭は、牛乳中に薬剤が混入しないよう搾乳前によく洗浄すること。

(4)手術部位等の消毒後に包帯をする場合は、通気性に十分注意すること。

(5)汚水処理施設の機能を損なう(細菌が死滅する)恐れがあるので、本剤または本剤の濃厚液が活性汚泥法による汚水処理施設等に直接流入しないように注意すること。

(6)本剤または本剤の濃厚希釈液が、魚類の生息する河川、湖沼等に直接流入しないよう環境に配慮すること。 

(7)低温環境下では消毒効果が低下するとの報告がある。 

 
 
馬の感染症と消毒について

 感染症の原因である「ばい菌」は大きく細菌、真菌、ウイルスに分けられます。それぞれ抗生物質、抗真菌薬、対症療法と治療法はそれぞれ異なりますが、予防対策としての消毒薬は、これら微生物に対してどのように使い分ければよいのでしょうか? 消毒薬には様々な種類があり、それぞれ一長一短特長があります。つまり、これさえ使っていれば大丈夫という消毒薬はなく、状況に応じて使い分ける必要があります。牛や豚、鶏などの家畜は飼養頭数が多いことに加え、近年消毒の重要性が広く認識されるようになり、動物種や状況に応じた消毒方法が普及しつつあります。しかし、残念ながら馬に的を絞って消毒薬を説明した資料は多くありません。そこで、今回は一般的な消毒薬(図1)の説明に馬感染症についてのコメントを添えて紹介したいと思います。

逆性石鹸:陽性石鹸、陽イオン性界面活性剤とも呼ばれています。一般の石鹸が水に溶けると陰イオンになるのに対して、陽イオンになるためこう呼ばれています。パコマ、アストップ、クリアキルなどが市販されています。生産地で消毒薬と言うとパコマが主流ですが、トレセンや競馬場の消毒でも同じくパコマが使われています。多くの細菌やウイルスに効果があり、安全性が高く、金属腐食性も少ないなど使い勝手が良いことからも畜産業界では広く使われています。生産地で特に問題となる馬鼻肺炎ウイルスによる流産予防にも有効です。ただ、芽胞菌(悪条件下でも芽胞という殻を形成し、生存しうる細菌。例:破傷風、ボツリヌスなどのクロストリジウム属)、抗酸菌(細胞壁に多量の脂質を有するため消毒薬に耐性を示す細菌。例:結核菌。仲間にロドコッカス・エクイ)などには効果がないと言われており、子馬に下痢を起こすロタウイルス、肺炎を起こすロドコッカスには効きません。 塩素系:逆性石鹸が効かない芽胞菌や抗酸菌にも効果があり、真菌にも効果的です。欠点としては有機物に弱く、土や馬糞で消毒槽が汚れてしまうと消毒効果がなくなる点です。ロタウイルスやロドコッカスが発症した場合には、パコマではなく、塩素系消毒薬であるクレンテやアンテックビルコンSが推奨されます。欠点は腐食性、刺激性が強いため、用途が限られることです。 オルソ系:白く、独特のクレゾール臭がするのが特徴です。芽胞菌、抗酸菌には無効です。養豚関係では古くから踏込み消毒槽に使われてきましたが、馬では一般的ではありません。その他にヨード系(バイオシッド、クリナップなど)、アルデヒド系(グルタクリーン、グルターZ)などがあり、これらは芽胞菌、抗酸菌、真菌にも効果がありますが、馬では一般的ではありません。

■踏込み消毒のポイント  消毒薬は、土や有機物が混入して汚れると消毒効果が落ちてしまいます。そこで、有機物に強く、広範囲な病原体に効果的な消毒薬が推奨されます。馬ではパコマに代表される逆性石鹸で大きな問題はないと思われますが、先に述べたようにパコマが効かない病原体もありますので、その際には別の消毒薬を用いるべきです。踏込み槽は1日に1回以上の交換が必要です。見た目に汚れていたら効果がないと考えましょう。予め履物の汚れを落とす目的で、消毒槽の前にもう1つの消毒槽(もしくは水槽)を置くことも有効です(図3)。塩素系は特に有機物に弱いため、より頻繁な交換が必要です。

■馬房消毒のポイント  馬の入替え時や流産発生時など水平感染を遮断するためには重要なポイントです。単に消毒薬を噴霧するのではなく、「除糞→水洗→乾燥→消毒→乾燥」という流れを守ることが重要です。ポイントは、(1)除糞をしっかりする、(2)小さな凹面にも消毒薬を浸透させる、(3)十分乾燥させる、ことです。土や馬糞が残っていると、消毒薬が床面に浸透しません。また、微生物は非常に小さいため、小さな窪みにも大量の微生物が残っていると考えられます(図2)。また、細菌は水分がないと生存できないため、しっかり乾燥させることも重要です。馬の世界では一般に逆性石鹸が用いられていますが、塩素系やアルデヒド系の方がより適していると言えます。

 また、消毒効果を減じる要因として、衛生害虫の存在が挙げられます。ネズミやゴキブリ、蚊、ハエなどは多くの病原体を保持しています。トレセンではネズミ捕りに加え、レナトップ、ザーテル、ビルコンといった薬剤を用いて、定期的に厩舎周辺の害虫駆除作業を行っています。

■ローソニア感染症  最後に、最近話題の感染症として、ローソニア感染症をご紹介いたします。これはLawsonia intracellularisと呼ばれる細菌による感染症で、今年7月に静内で行われた「生産地における軽種馬の疾病に関するシンポジウム」でも大きく取り扱われました。豚増殖性腸炎の原因細菌として古くから知られており、致死率は低いものの、吸収不全による発育不良を起こすことで肥育上大きな問題となっています。近年、世界的に馬でも報告され始めており、北海道内でも感染が報告されるようになりました。豚と同様に小腸の粘膜が肥厚することで吸収能が低下し、慢性体重減少や間欠的な疝痛、下痢、腹部浮腫を呈します。当歳の離乳期に好発し、外見上はおなかがぽっこりし、成長が停滞します。中には発熱、元気消失、食欲不振を呈するものもいます。血液検査で低蛋白、白血球数の増加、またエコー検査で肥厚した小腸をみることで診断できます。死に至る危険性は少ないものの、アスリートである競走馬の成長期に好発するため、非常に重要な疾患であると考えられます。まだ病態の詳細が明らかではないため、生産牧場の方々においては、馬獣医学の発展のためにも、積極的な検査、治療に対するご理解、ご協力をお願いいたします。

(文責:日高育成牧場 生産育成研究室 村瀬 晴崇)
(馬事通信 2011.9.1号 掲載)




 

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